健康

祖母と病気と日常生活

高齢者と世の中の変化

ご高齢の認知症の方が今、世の中に増えてきています。

それは、高齢化社会と核家族化の深い関りが背景にあることと、ショッピングモールの出現により八百屋や商店が消えていくこととが大きく影響し合っていると言えるでしょう。

そして、お年寄がひとりで買い物に行けるような店が減り、そのうえ、ご近所付き合いの交流の場が減ってしまっている。

更に拍車をかけたのが夫婦共働き。そのため日昼お年寄が家で独りで過ごすことが増えたことで、話相手がいなかったり、買い物などを用事を頼めない環境になったことが、お年寄りの心に及ぼした結果だと私は捉えています。

 

祖母と家族

私には、98歳の祖母がいます。

背が小さくて、少しだけ背中が丸まっていて、ぽたぽた焼きのお婆ちゃんソックリなんです。

”炉端があれば完璧” というくらいお婆ちゃんが似合うお婆ちゃんでした。

すごく可愛くて、笑うと尚一層可愛くて、ひ孫達もだーい好きなお婆ちゃんでした。言い換えればアイドル的存在でした。

耳も遠いせいか返事はあまりしないけど、『うん、うん、そうかいそうかい。』と相槌をしてくれて、その姿勢は 『あなたのことを大事に思っていますよ!』『一生懸命に聴いてるよ』という気持ちが手に取るほどわかるお婆ちゃんの心でした。

お婆ちゃんの笑顔は最高で、家族はお婆ちゃんがニコニコするだけで、自然と家族全員がニコニコしてしまう魔法のような笑顔でした。

 

 

時の流れ

私にも家族が増え、働き盛りの世代となってからは、ゆっくりしている時間も少なくなっていきました。育児と家事と仕事、役員などの活動が忙しく、のんびりしている時間はありませんでした。

「たまには お婆ちゃんに会いたいなぁ」と思いつつ、時間だけが流れていきました。

仕事やら何やらで忙しくしていると、自分をかまっているような時間は到底なく、精魂尽き果てるばかりで、床につく毎日でした。

様々な出来事に心が傷ついても落ち込んでいる間はありません。そんなある日、子供達にせがまれて祖母の家に遊びに行きました。

顔を見ただけで、私は涙が出てきました。

ずっと、会いたいと思って我慢し続けてきたせいか、なんだか異様にホッとして、肩から何かが下りたようなそんな気持ちになりました。

祖母はいつも温かく、いつも同じ笑顔でいてくれました。

 

 

久しぶりの台所

ある日、祖母一緒に暮らしている叔母が入院ししたため、祖母はひとりで家のことをやっていました。

もともと背の低い祖母が食器棚の前に立つと、より一層小さく見えました。

最近では、台所に立つことはなくなった祖母でしたが、叔母の入院で身の回りのことしなければならなくなり、珍しくせかせかと家の中のことをしていました。

今の祖母にはちょっと大変そうなことが多いように、自分の目には映りました。

家族で助けましたが、叔母の入院は祖母にとって苦労の多い生活になったようでした。

 

 

介護の実態

叔母のほうが祖母よりも若いのに、今回のように入院になったりすると、超高齢の祖母が家事をしなければならなくなる。

これは家族にとっても、社会にとっても大きな問題だ。

核家族化が、家族の困りごとにすぐさま対応出来ないのが現実だ。一緒に住んでいれば、すぐ手が貸せることでも、生活の場が離れているから気づきづらいという現実が起こってしまうのだ。

叔母がしばらくの間入院したため、家族で代わる代わる祖母の家に足を運び、手伝った。

電球交換から草むしり、窓拭きや布団干しなど高齢者には難しいことが多く、些細なことでありながら、欠くことの出来ない健康維持していくうえで必要不可欠です。

老々介護はその家族や地域・社会が支えることが重要だと感じました。

 

入院によって変わる生活

生活が滞りなくできているうちは、誰もがその問題に気づきにくく、時間ばかりが経過してしてゆく。

いざとなった時の対応は、その周囲にいる人間が担う形となる。担い手も様々な家庭環境や状況下でサポートを考えているが、やれることには限界があるのである。

 

困ったときの相談窓口あります!

1:市役所・区役所

地域の市役所の担当課(介護保険課・高齢者福祉課など)では、介護保険制度や高齢者の保健福祉に関する総合的な相談が受けられます。

 

2:地域包括支援センター

地域包括支援センターとは、高齢者の方が健康で自分らしい生活を長く続けられるように、保険・医療・福祉の面から専門的な支援を行う機関です。(地域によって呼び方は異なりますが、市町村に必ず設置されています。)

地域包括センターには、ケアマネージャー・保健師・社会福祉士が在籍しており、高齢者やそのご家族様の悩み事や心配事の解決方法を提案してくれたり、介護予防プログラムを紹介してくれる場所となっています。

 

3:医療機関

病院に入院している場合は、医療ソーシャルワーカーに相談を受けることが出来ます。医療ソーシャルワーカーとは、患者や家族が抱える心理的・経済的な不安を取り除くため、情報提供やサポートをしてくれる人のことです。介護で言えば、介護保険制度のことや退院後の介護生活の不安についても相談することが出来ます。

 

*終わりに*

上記で紹介した施設以外にも、社会福祉法人・医療法人・NPO法人・ボランティア団体・一般企業など、様々な団体で警護相談を受け付けています。困ったときは早めに相談してみましょう。